何も考えてないのよ、私。知ってるでしょう?

第22部──フリーランスから会社員に復帰しました

2012-01-01から1年間の記事一覧

ニートの歩き方

パさんという人が著した『ニートの歩き方』を読んだ。読んで、感激したし、たいへん励まされもした。 生きる活力がみなぎり、会社に行く気が減退した。これは私が目指す人物像に非常に近いと思った。辞表を胸に忍ばせて会社に行きたくなる良書だ。こういう本…

日本人なら知っておくべきエアー出勤のこと

この先輩はいったい何を言っているのだろうと思ったので、報告させていただきたく。 昼ごはんを食べてネットサーフィンに興じているとき、隣に座っているアルバイトのお嬢さんが私に話しかけてきた。 先週末、東北旅行に行ったときに買ったお土産があるので…

あらかじめ予告されたエアー出勤の記録

今日は会社で比較的やることがあった。 覚えている限り、ここ2年ほどは仕事で多忙だったという日は1日もない。これは、今の会社に入社してから2年が経過しようとしているので、入社以来まったく忙しくないということを意味する。比較的忙しかった理由は、業…

地蔵岳で朝陽を見る_鳳凰三山⑪

この日は快晴だった。雲海が広がる谷間の向こうに見えるご来光は綺麗だった。早起きした甲斐があった。 この後の予定が詰まっていたため、ひとしきり写真を撮ったあと、すぐに次の頂上である観音岳に向かった。 途中の尾根で、今来た道を振り返って地蔵岳の…

ご来光を求め、地蔵岳を登る_鳳凰三山⑩

よく寝れないまま3時半に起床して、準備を整えて小屋の前の広場に出た。あたりはまだ暗く、星空が綺麗に見えた。流れ星を何個か見た。 広場にはたくさんの登山者がいた。観音岳に向かう人たちと地蔵岳に向かう人たちが半々ぐらいだった。 私は地蔵岳に行くつ…

早すぎた鳳凰小屋到着_鳳凰三山⑨

鳳凰小屋に着いたのは、13時前だった。5時間半のコースを4時間で登ってきた。流石にきつかった。特に最後の方のザレ場の急登箇所は、足腰にかなり来た。 天気は下り坂で、12時半ぐらいから小雨がぱらついてきていた。これから2時間で薬師岳小屋に行くのはか…

花子隊をとらえた_鳳凰三山⑧

登り始めて40分ほどで、花子隊を射程に捉えた。花子隊のパーティは総勢4名。先頭に35歳ぐらいの男性、その次に花子、その後ろに花子と同年代と思われる2名の女性がついて歩いていた。 私の歩行スピードは無駄に速い。一つは、健脚だからという理由もある。し…

ドンドコ沢ルートで登山開始_鳳凰三山⑦

車を停めて、登山の支度をして小便をして、朝8時に登り始めた。 花子たちはおそらく先に行ってしまっただろう。私は初の単独行で少しく緊張していたので、ゆっくりと、道に迷わないように慎重に歩を進めた。 今回のルートは、「青木鉱泉→ドンドコ沢→鳳凰小屋…

7時半に青木鉱泉に到着_鳳凰三山⑥

調布から中央道に入り、途中の談合坂で一休みをして、7時半に青木鉱泉の駐車場に着いた。 到着時時間が遅かったのか、駐車場はほぼ満車だった。最後の1つに今まさに入庫しようとしている黒い車を見て、私は驚いた。車外に出て車を誘導している女性を見ると、…

行きたくない_鳳凰三山⑤

しかしまだ単独行に行かない可能性も残されていた。明朝の出発は3時半だ。前夜、緊張のためによく寝付かれなかったら、山行は中止しなければならない。睡眠不足での登山は、危険度が高まる。特に初の単独行となれば、最低5時間は寝ておきたいところだ。もし…

いやいや、決行することに_鳳凰三山④

週末の三連休を前にしても、私はなかなか鳳凰三山への単独行に行く決心がつかないでいた。月曜日、火曜日、水曜日、木曜日と過ぎて、金曜日になっても結論が出ずにいた。 天気予報を見ると、週末の山梨は晴れそうだった。せめて雨の予報ならば行かずに済むと…

会社の先輩、花子(33歳)_鳳凰三山③

会社の先輩が、私と同じ日に鳳凰三山に行くことは知っていた。 名前を、花子という。年齢は33歳だった思う。 私の所属している会社は、社員同士のつながりが極めて希薄だ。ほとんど私語などしない。飲み会はもちろんない。それぞれの趣味もほとんど知らない…

単独行に、お母さんはいない_鳳凰三山②

決行2週間前には鳳凰三山行きを決めてはいたが、日が経つごとに、登山への情熱が急速にしぼんでいった。 なによりも、「独りで行く」ということに対して気後れを感じ始めたのだ。 単独行は危険だ。 何が危険かといえば、まず、登山口までの車の運転が危険だ…

鳳凰三山になんて行きたくなかった①

9/15(土)、9/16(日)の2日間、鳳凰三山に登山に行った。 鳳凰三山とは、地蔵岳(2764メートル)、観音岳(2840メートル)、薬師岳(2780メートル)の3つの山を指し、鳳凰山とも呼ばれる。日本百名山である。 急な山行となったため、初の単独行となった。 …

残るために残る

今日は本当にやることがない。そして金曜日。もうあがってもいいように思う。来週は月曜日から水曜日まで夏休み。特に予定がないので、ランニングでもしてこましたろうかなって思ってます。社長というのは、どんな善人でも、労働者の時間給を下げたがる傾向…

『妻と罰』、読んだ。

妻と罰 (文春文庫)作者: 土屋賢二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/10/08メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る率直に言って872点だった。 土屋賢二は掛け値なしに天才だと思う。ギャグエッセイの第一人者にして唯一無二だと…

映画『少年は残酷な弓を射る』

昨日は、TOHOシネマアシャンテまで映画を見に行った。shonen-yumi.comアンチ家族愛の映画だと思った。 幼少のころから自分になつかないトンチキ息子が、母親に対して常軌を逸した嫌がらせをする。 あるひ、息子が自分の通っていた高校で事件を起こす。 事件…

心にナイフをしのばせて

「酒鬼薔薇」の事件がおきる30年前にサレジオ高校(神奈川県)で起きた「高校生首切り殺人事件」を扱ったノンフィクション。 被害者家族は、精神崩壊寸前の母、耐え忍んでやっと平静になりつつあったところで癌死した父、うまく感情をコントロールできなく…