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退職理由7

今日は取材だった。事前の予定通り、俺がメインでやらされた。もうそれだけで退職するのに十分な理由だ。
こちらが3名であちらが4名。他にカメラマンとただの立会いがもう1人いた。合計9人だ。俺は3人以上人が集まったら喋らないと決めてるんだ。なのに。
取材はぼちぼちだった。時折社長が助け舟を出してくれた。また向こうも冗舌だったので、スムーズに進行した。
割と充実した感触。帰りの電車で社長が、ウチの会社でやっていけそうかと聞いてきた。俺は得意の生返事。
なんか、やっていけそうな気がしてきた。
しかしそんないっときの気分で俺は俺の転職を辞めるほど俺は素人じゃない。
なぜといって、今回みたいに少しの成功体験で浮かれて簡単に退職を翻意するマインドというのは、逆に言えば、少しの失敗体験で精神が落ち込み奈落に落ちるマインドの裏返しであることを示唆しているといえる。
成功体験なんて瞬時に忘れ去られる。逆につまづきは尾をひく。つまづいてこけたら膝を擦りむく程度では済まないのが俺だ。
こけたら深く暗い古井戸に落下して、枯れたそこに脳天を強打して脳みそボーンとなり、絶命するのが俺だ。失敗したら即死だ。成功して浮かれてるようじゃだめだ。
成功こそ退職の第一歩である。
蓋し、至言である。