【ハワイ旅行記①】格安でハワイを楽しむための裏技

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旅程

成田空港→ホノルル空港→ホテル→ワイキキショッピングプラザ→マリオット→チャックセラー

フリーランスで貧乏なのにハワイ旅行

午前9時半着のハワイアン航空でホノルル空港に到着した。

日本からの飛行機は気流が乱れている場所を何度か通過したために、ひどく機体が揺れて恐ろしい思いをした。旅慣れている人にはそこまでの揺れではなかったのかもしれないが、私は死を覚悟するのに十分な恐怖を味わった。遺書を書こうとしたがボールペンがなかったので止めた。

横に揺れ、上下に揺れ、一瞬一気に下降し息が詰まった。25年ぐらいぶりにジェットコースターに乗ったような恐怖を味わった。私の前方に座っていた小さな子たちは何人か悲鳴を上げていた。大人たちは特段リアクションしていなかった。みんなあの程度は余裕なのだろうか。飛行機は恐ろしい。

もちろん、この時点で旅行に出たことを後悔していた。本当を言えば、朝から気が滅入っていたし、前日から憂鬱だった。おとといから絶望してもいたし、その前から死ぬほど虚無だった。

なぜなら私はフリーランサーという名の自営業者で、月収は15万円にも満たないので本来は海外旅行に行けるような身分ではない。貧民なのにハワイ旅行に行くというのはたとえいっとき楽しめても、その後の懐具合を考えると精神衛生上はあまりいいとは言えない。

おまけに数ヶ月前には結婚式もあげていた。費用は40万円ぐらいだった。先日、「再就職手当」が35万円支給されて、財政状況が多少好転したが今回の旅行でまた貯蓄が一挙に目減りする。しかも3泊や5泊というちんけな旅程ではなく、9泊という高景気っぷりだ。これはもう旅だ。確実に月収15万円が吹っ飛ぶ。この旅でいったいいくら出費するのか今から不安だ。

まだ独立して4カ月なのだから、稼ぎがなくて当然と言えば当然だが、それにしたって36歳で月収15万円は貧困層だ。おそらく家人の月収は30万円ぐらいと踏んでいる。詳細は知らないが、以前交わした会話の端々や家人の同僚の話などを統合して分析して解析して推断した結果月給30万円プラス賞与4カ月分を割り出した。

つまり、家人は私の2倍の高給取りというわけだ。いや、もしかしたらもう少し少ないかもしれないし、多いかもしれない。いずれにしてもこっちが貧民で、あっちが平民だ。結婚式もハワイ旅行の旅費も両方奢ってくれるぐらいの気概を見せて欲しかった。

奴さんはこの旅行で普通の社会人らしく金に物を言わせて、さまざまな観光スポットを訪れたり現地のフードを食べたり、もしかしたらアクティビティも楽しもうかと画策しているかもしれないが、先ほど来ご案内している通りこっちは月給15万円なのだ。どうにかしてこの旅行を格安でフィニッシュしなくてはならない。でなきゃ、帰国早々アコムに掛けこむことになる。もしスキューバダイビングやサンセットディナークルーズやパラセーリングなどをやろうとしたら、全力で阻止しなければならない。この旅は、初のハワイを楽しむと同時に出費をいかに抑えるか、家人との攻防になるだろう。

インフォメーションの夫人は日本語を

ホノルル国際空港は蒸し暑かった。ただし、今夏の日本の酷暑よりは数段ましだ。湿度の違いもあるし、そもそも日本のように35℃前後の熱波にさらされることもない。今夏(2018年)の日本は異常だった。それに比べるとハワイの方が数段過ごしやすそうだ。熱帯の日本を離れることができたのはいい点だったと言える。

荷物をピックアップして、タクシーやバスの発着所のまわりで両替をしようとしたが周囲に両替所が見当たらなかった。日本で両替してこなかったのを少し悔いた。空港内のどこかには両替所があるだろう。ガイド本を開くのが面倒だ。目の前にインフォメーションがあり、アロハシャツを着た婦人が観光客の応対をしていた。

見た感じ日本人のように見えるが、現地の人かもしれない。ハワイは日本語が通じるとどこかで聞いたが、インフォメーションの婦人が日本語を話せるのかどうかわからない。私は英語が話せない。家人は私よりは旅慣れているので、旅行者の片言英語ぐらいはできる。ここは家人に先陣を切ってもらいたかったが、私から言うわけにはいかない。亭主の沽券にかかわるからだ。

仕方なしに私が婦人の方に近づいて、その後ろを家人がついてきた。婦人に「ハロー」というべきか日本語で「すいません」というべきか迷ったが、ぎりぎりでどちらも止めて左にステップアウトし、カウンター横にある旅行者向けの冊子が立てかけてあるマガジンラックに手を伸ばした。不意を突かれた家人が婦人と正対する形になったので、家人が婦人に「Whereエクスチェンジ?」と英語で話しかける羽目になった。初手から、いい感じに家人を出し抜けた。

婦人は日本語で、「両替は上ですよ」と丁寧に教えてくれた。どうやら日本人だったようだ。そして、ワイキキに向かうならシャトルバスが便利だと教えてくれた。クレジット決済が可能だという。

ホノルル空港からワイキキまではシャトルバスが便利

空港からはシャトルバスでワイキキに向かうことにした。当初の計画ではウーバーを利用する予定だったが、ネット環境がなくてウーバーを手配できなかった。あとから現地の家人の知人に聞いたところ、ホノルル空港にはウーバー専用の発着所があるという。もしかしたらそこならばWi-Fiが飛んでいたかもしれない。

黄色いシャツを着たスタッフが英語で何やら話しかけてきた。行き先と決済方法などだ。バスはワイキキの主要ホテルに停まるようだ。私たちはAirbnbで宿を取っていたので、ホテル名を聞かれても答えることができず、宿泊先の住所を言った。というかスマホの画面を見せた。スタッフは複数のデバイスを駆使して、宿泊先周辺でもっとも近い有名ホテルを2件教えてくれた。身振りから、どちらかで降車しろということを言っているようだ。

私たちは「パークショア」というホテルで降りることにした。シャトル代は二人で32ドル。おそらく一律16ドルなのだろう。

何台かのバスをやり過ごした。バスは小さなバンやスクールバスのような小型車、観光用の大型バスなどさまざまだった。数分後に大型の観光バスに乗り込み、高速道路を使って20分ほどで「パークショア」に着いた。パークショアはワイキキの東部、一番端っこに位置していると言っていい。そのため、道中、ホノルルの中心部を横切る形になった。街には人が溢れ、多くのショッピングモールが立ち並び、バスや車、バイクが行きかっていた。「ららぽーと」が死ぬほど林立しているような大都会だ。

ホノルル動物園の近くにあるパークショア

バスを降りると日がカンカンに照り、暑かった。水着で闊歩する人や上半身裸の白人男性、半袖短パンのご婦人など、みんなバカンスモードで浮かれ気分だ。
私たちは、降車したはいいが、Wi-Fi環境がなくグーグルマップが使えないので、宿泊先の所在地がわからなかった。おまけに、日本で家主とやりとりしたメッセージ記録も見られないので、部屋番号とキーロック番号もわからない。メモもしてこなかったし、紙に出力もしてこなかった。ネット環境がないと何もできない。

しかたなしに、おそらくこの辺だろうという方角に歩いた。右手にホノルル動物園を見て、カパフルアベニューを歩き出すとすぐに、「テディーズビガーバーガーズ」というハンバーガーショップが見えた。ここならばWi-Fiが繋がりそうなので入店した。

店に入ったらすぐにフリーWi-Fiに繋がった。マップを確認すると、目的地まで10メートルだった。隣の建物か?
疲れていたのと、Wi-Fiをただ乗りすることに気が引けたのでハンバーガーとソフトドリンクを注文した。一人9ドル。物価が高い。

オーソドックスなハンバーガーは、日本で言えばマックやモスのようなチェーン店の簡素なものに似ていた。ガイドブックやネットで見かけるような豪華なものではなかった(後でガイドブックにも載るような店だと知った)。味も普通だ。店内の9割が日本人だった。

ハワイは死ぬほど日本人がいると聞いていたので驚きはしなかったが、15名前後の店内の客のうち10名以上が日本人というのは異国に来たと実感しにくい環境だった。ただし、私は海外旅行原理主義者ではないので異国で日本人に接触することを嫌わない。原理主義者の人たちはやたら日本の旅行者を嫌悪する人がいるが、そういうのにはなりたくない。

ハワイのAirbnbにはすべてがそろっている

とあれ、店内でネット環境を手に入れたので食事もそこそこに、キャリーバッグをひきずりながら目的地を目指した。Airbnbのサイトでメッセージ履歴を見て、部屋番号#920、キーロック番号を確認した。店外に出て左手にぐるりと回ると、「ワイキキグランドホテル」という場所が目的地になっていた。が、私たちはAirbnbの部屋なのでこのホテルではないはずだ。

よくわからずにホテルに入り、受付に何か言われるかと思ってうろうろしていても特に怪しまれるわけでもない。受付の横を抜けて、ガラス窓の向こうを見ると先ほどのバーガーショップだった。ワイキキグランドホテル、宿泊場所、バーガーショップはすべて同じ建物内にあったのだ。

どうやらAirbnbの部屋は家主がホテルの1室を買い取って、それを貸し出しているようだ。エレベーターで9階に上がり部屋の前につくと、先ほどAirbnbのメッセージ履歴で調べておいたキーロック解除番号を押した。すぐに解錠され中に入ると、旅行前にサイトで確認していた内観が目に入った。

ダブルベッド、テレビ、丸テーブル、椅子4脚、エアコン、テレビ、DVDプレイヤー、収納棚、トイレ、ユニットバス、バスタオル、フェイスタオル、キッチン用品、レンジ、食器、調理器具、洗面器具、各種洗剤、石鹸、ドライヤー、トイレットペーパーなどはもちろん、ビーチで使うための椅子、ビーチマット、ゴザ、シュノーケリングセット、浮き輪、折り畳み傘、バスの時刻表、洋書数冊、ランチョンマット、観葉植物などすべてが完備されていた。これで料金は1泊あたり一人6千円。ビーチまで5分程度なので立地も良い。

到着してすぐに2時間ほど昼寝をした。私はすぐに時差ボケになる。登山に行けばすぐに高山病になる。体が繊細なのかもしれない。エアコンを入れず窓も開けなかったので少し汗ばんだ。しかし日本ほど酷暑ではないので、汗で洋服がびちょびちょになることはなかった。快適な午睡だった。

起きてから忘れていたが、家主に到着のメッセージを送った。すぐに、短く「楽しんでください」という意味に英文のメッセージが返って来た。

短パンとTシャツに着替えてとりあえずレンタルWi-Fiを取りに行った。Wi-Fiのルーターは「ワイキキショッピングプラザ」内にあるビジョンモバイルハワイオフィスというところで受け取ることになっている。先ほどバスの中から「ワイキキショッピングプラザ」を見かけていたので、大体の場所はわかっていた。宿のあるワイキキ東部から歩いて行ってみることにした。

メイン通りの「カラカウア通り」には、多くの観光客がいた。半分が日本人といっても言い過ぎではないほど日本人が闊歩していた。正直私は外国人を見ると緊張するので、全員日本人であってくれてもよかったほどだ。気温は30℃程度だったはずだが、街を歩いても汗が吹きだすというほどでもなかった。日本で日中に街中を歩いたら、汗が止まらず、頭がくらくらしていたはずだ。

「ワイキキショッピングプラザ」の中は冷房でキンキンに冷えていた。目当ての場所はすぐに見つかった。スタッフは日本人だった。手続きを済ませやっとWi-Fiを入手した。1日当たり600円。日本でイモトのWi-Fiなどを借りていたら1日当たり1,000円程度だったはずなので、おそらくこれが最安のはずだ。

 

夕飯はステーキを食べるために「チャックセラー」へ

その足で、マリオットホテルに向かった。家人の友人がそこで働いている。挨拶を交わし、事前に話していたとおり、円をドルに両替してもらった。1ドル110円換算手数料なし。ハワイでは基本的にはカード決済の予定だが、現金もどこかで使う機会があるだろう。

朝9時半に空港についてバーガーを食べて昼寝をしてWi-Fiをレンタルしただけなのに、もう時刻は5時半だった。

家人の友人におすすめのステーキハウスを教えてもらった。「チャックセラー」という店が手ごろな値段でアメリカンステーキを食べられるという。予約不可の店ということで、残務処理がある知人を残し、家人と二人で先に店に行くことにした。午後6時前の店内はすでに満員で、私たちの前には5組ぐらいが呼び出しを待っていた。

30分ほど待って名前が呼ばれた。しかし、席に通してくれない。応対してくれた女性はもちろん英語で、だから何を言っているのかいまいちわからなかったが、どうやらメンバーがそろわないと席に案内できないという。仕方なしに、知人が到着するまでまた待合の椅子に腰かけて到着を待つことにした。20分ほどしてもまだ合流できずにいると受付の女性が、近くに寄ってきて何事か話しかけてきたが、もちろん何を言っているのかわからなかった。

どうやら、3人目が来なくても先に席についてもOKとのことらしく、半円形のソファー席に案内された。その後すぐに知人が合流。飲み物と300グラムと400グラムのステーキを頼んだ。かなりのボリュームで残してしまったが、味は大味ながらも美味しかった。ステーキというものは高級なものと低級なもの以外の中程度のものならばどこも大差ないのではないだろうか。この店は中の中の上といった感じで私は78点を付けた。残ったステーキはテイクアウトが可能だったので、持ち帰って翌朝食べることにした。ステーキ屋での出費は100ドルぐらいだった。

帰りがけにABCストアでパンや水などを購入した。水は1ドル、パンは20枚切りぐらいで3ドル程度だった。その他、スナック菓子なども購入した。 

ハワイ初日の出費(2人分)

1日目の出費はトータルで2万円ぐらいだった。この調子で10日間過ごすと、20万円の支出になる。一人当たりで10万円だ。そんなものかなと思う反面、冷静になって考えると私の月収15万円の66パーセントだ。これはつまり私の20日分の稼ぎということだ。何とか家人を説き伏せて、毎食スーパーのパンやハム、チーズやリンゴなどで清貧に過ごせないか。

どうにかして格安でハワイを満喫したい。そのためには家人を攻略するのが必須だ。旅先で気が大きくなって散財し始めたら目も当てられない。同行者の消費行動をコントロールすることが、出費を抑えるために一番重要なことだろう。

シャトルバス:32ドル=¥3,520
ランチ(テディーズビガーバーガー):18ドル=¥1,980
夕飯(チャックスセラー):108ドル=¥11,880
水など(ABCストア):16 ドル=¥1,760
合計:174ドル=¥19,140