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派遣性の違いで解散

派遣社員
勤め先の人と派遣の解釈をめぐって意見の相違があるようだ。
派遣というのは企業からすると、忙しい時に雇って、暇になったらすぐに切れる存在と考えているはずだ。
働く方も切られるリスクを織り込んで働いている。
どうしたって、企業は労働者より優位だ。
それがデフォルトだ。企業は派遣労働者に対して、一生懸命頑張ればいずれは社員登用もあるというようなことを匂わす。派遣労働者も社員登用されるように、頑張る。
実際今いる編集部の新人社員は派遣労働者から正社員登用された人だ。正社員登用されたことを奇跡と言って目を輝かせていた。社員の人たちも、努力は実るものだというような感じで、正社員登用された人を派遣労働者の鑑みたいに評価している。
しかしながら、僕は別に正社員登用されたくないし、おそらくここでは数ヶ月しか働かないだろうと思う。嫌になったら明日にだって辞められる。営業の人に別の職場を紹介して貰えば良いだけだ。
この前の歓迎会の時にその考えを少しほのめかしてしまった。つまり、とても婉曲的にだけど
、特に正社員登用は望んでいないというような態度を示した。
社員の人たちや正社員登用された奇跡の人は、僕のような年齢の派遣労働者は、皆正社員を目指しているという先入観があるようだった。
僕はその固定観念を粉微塵にしてしまった。
奇跡の人は、目を輝かせて良い職場だと主張する。その意見はわかる。とても働きやすい職場だと思う。編集部の皆は素敵な人たちばかりだし、他部署の人たちも良識がありそうな人たちが多い気がする。
件の歓迎会で、社員の人たちが、できる限り長く働いて、いずれは社員を目指すのが良いというようなメタメッセージを飛ばしてきたが、僕は華麗にそのメッセージをスルーした。
それが皆さんに伝わったようだ。
歓迎会翌日に奇跡の人から、僕が作成している自分用のマニュアルのデータの場所を聞かれた。僕に逃げられた時に、次の人のために流用できるようにとのことだろう。
なにも、すぐには退職しない。
最初はひと月契約だったが、更新した。3ヶ月の延長。ありがたいと思うべきなのか。向こうは派遣労働者をいつでも打ち切れる。それはそれで良い。ただ、こちらもいつでも辞められるということをぜひ認識していただきたい。別に喧嘩を売る気はないが、すべての派遣労働者が正社員登用を目指しているわけではない。
特に僕のような生粋のジョブホッパーは、環境になれ、仕事を覚えて、安定期に入ったところで、突然姿を消す習性がある。皆が盛り上がっている時に一人輪から外れる。皆で登山を企画しても、盛り上がったところで、どうせ一人になるんだろうと佐藤君に指摘されたことがある。なるほどですね。
シェーンみたいだね。夕陽に向かって馬を走らせる、派遣界のシェーンに、俺はなる。