退職理由8

辞めることが確定したっぽい。
これは信頼できる筋からの情報。
どうも俺は週末に大きな買い物をするそうだ。
といってなにも車や家やヨークシャーテリアを買うわけではない。
福袋を買おうかと思っている。4万円。
この時期だから福袋という名称ではないのかもしれないが、要するに福袋的なものだ。
4万円は高いかもしれない。
しかしよく考えてみた結果、4万は決して高くないことがわかった。
これは単に散財するわけではない。
前の会社を辞めた時、俺は自分に退職祝いをプレゼントしていなかった。自分を好きになれない人は他人を好きになれないと誰かが言っていた。その言に従えば、自分を労えない人は他人を労えないってことさ。
労いたい。僕はみんなを労いたい!その前にまずは自分を労う。
つまり退職祝いとしての福袋。プレゼントとしての福袋。要するに4万のうち、半分は退職祝い。つまり、2万が自腹、2万が退職祝い。
これで半額ってことさ。
しかし2万でも高い。
でも、俺は思い出した。今の会社に入社した時に、俺は俺に入社祝いを渡したかい?
いや。俺は貰っちゃいない。
なら、自腹、退職祝い、入社祝いで三等分するべきさ。そうだろう?
三等分しても高いというものがあるいはあるだろう。三等分じゃ割り切れないしさ。
そこで、退職祝い。
今の会社を辞めた時に俺が俺にあげる退職祝い。前借りですね。
これで4等分。自腹、退職祝い、入社祝い、退職祝い。
自腹は一万円にすぎない。
この福袋は定価が10万円だから、十分の一で購入できるということさ。
購入するからには、今の会社を辞めなきゃならない。退職祝いの前借りだから。