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入社4週目の月曜日の前の日の夜に「会社のストレス=デッドボール説」を皆さんにご説明申し上げたい

もう仕事を辞めることしか考えていない。辞める理由は定かではない。だが、そんなことはどうでもいい。

毎度のことだが、新しい会社に入社したとたん、退職日のことを考えてそれだけを楽しみに日々を過ごすという破滅的な社会人ライフを送ってしまう。

使用期間は9月末までだ。トータル8週。

明日から第4週が始まる。

現実的に考えて、退職を申し出るのは入社ひと月後ぐらいか。9/11金曜日なんていいかもしれない。ナインイレブン。ぼくの第8社目が完全崩壊する日。9社目だっけ?

そうすれば、そこから会社は新しい人材を募集することになるだろう。あまり迷惑をかけないはずだ。

嫌なのは、社長や同僚から、冷ややかな視線を向けられることだ。しかしこれは仕方ない。別に誰とも反目していなので、やや同情的な目で見てくれるかもしれない。幸いにして皆女性なので、優しい微苦笑でもってぼくを送り出してくれるはずだ。

いま思い出したが、入社2社目の調査会社を辞めるときは、結構きつかった。退職を申し出たその日が退職日となった。あの会社も使用期間二ヵ月で辞めた。そこではぼくが社長に退職を申し出た情報が一瞬で社内に伝わり、同僚が一斉にぼくのことを蔑みの目でみた。

ぼくはひたすら資料の紙を手で裂きつづけた。たしか2時間ぐらい。両手の親指と人差し指の付け根がすごく痛くなった。100か200枚ぐらい、いやもっと紙を裂きつづけた。最後には握力がほとんどなくなった。すごい嫌な思い出。

それを考えたら今回の会社の退職など大したことではない。

というのはまあ少し強がりだ。

あの時はまだ二十代だった。しかしもうぼくは33歳だ。自分がジョブホッパーだということは知っていたが、こんなにも軽やかに職場を転々としてしまうとは、八艘跳びの義経もびっくりの軽やかさだ。転職界の義経やで! わはははは。

いま、わははははと入力したが、実際にはぼくは笑っていない。

さて、今後のスケジュールというか人生設計をここで申し上げたい。

9月末退職、自死

以上です。

というのはブラックジョークだ。ぼくの選択肢に自死はない。

なぜと言ってぼくは実家暮らしで貯金も少ないながらあって、家は親の持家で、趣味はわりと豊富で、今のところ健康なので、そんな人は基本的には自死しない。少なくとも生存的な悩みでは死なない。じゃあ実存的な悩みで死ぬかと言ったらそれもない。なぜと言ってぼくは自分の存在に思い悩むほど哲学的な人間ではないからだ。存在の軽さや人生の意味などいままで一度も考えたことがない。生存的悩み=生活苦がないのだからぼくは死なない。

さて、10月以降のスケジュールを発表する。

10月中旬から週1回1年間、WEB関係のスクールに通おうかと思っている。金曜の夜だ。

べつにこれは今の会社に勤めながらでも通えるのだが、ぼくの退職癖はもうどうしたって抑えられない。もはや退社するために入社するレベルなので、退職理由など聞かないでいただきたい。逃げるな、と言わないでいただきたい。これは逃げではない。どちらかといえば、「よける」感じだ。

「働くストレス=デッドボール説」を唱えたのは誰だったろう、むろんぼくだ。

体に当たりそうな球が来たら、よけるでしょう? それと一緒だ。痛いし、当たり所が悪かったら骨折や、最悪、死んでしまうこともある。それだけデッドボールは危険なのだ。働くことで感じるストレスだって同じだ。過労やうつで死んでしまう人の多くは、デッドボールをよけないで正面から受けてきた人たちだ。

といって、彼らが進んでデッドボールにあたってきたかといえばそうではない。チームメイトや監督やファンが、「当たって、塁に出ろ。4連続デッドボールで1点やぞ!」とよけることを否定し、当たることを奨励するから、いやいやながらデッドボールを受け、ケガをし、中には頭にボールを受け死んでしまうものもいるということだ。

なんて清原的暴力なのだ。清原は体が強いからよけずにボールが当たってもへっちゃらなのかもしれないが、たいがいの人はデッドボールの痛みに耐えられない。しかし、皆歯を食いしばってデッドボールを受ける。ボールにあたって、1塁に歩き出す。それを周りの人たちが拍手でたたえる。次のバッターも、その次も、その次も。3連続デッドボールで満塁だ。

そして、ぼくがバッターボックスに立つ。ヒットは打てそうにない。ツーストライクに追い込まれた。ノーボール。剛速球がぼくめがけて飛んでくる。

当たれば押し出しデッドボールで1点だ。どうする?

よける。

そして、皆から非難ごうごう。

「逃げんな!」

「当たれ!」

「死ね!」

「腰抜け!」

逃げるっていうか、よけるさ。あぶねえし。

これが「会社から受けるストレス=デッドボール説」なんですね。

こんど学会で発表しますね。

さて、10月からのスケジュールに戻りますが、今の会社を辞めて、だらだらと派遣社員でもしようかと思っています。残業なし、ストレスなし、責任なしの仕事が見つかればいいかなと。だいたいにおいて薄給の社会人人生だったので、月給はもしかしたら上がるかもしれないです。

1年後にスクールが終わったあとに、晴れてウェブデザイナーだかウェブディレクターだかに転職。5年ぐらい頑張って、フリーランスか副業で小金を稼ぐ胡散臭い人に、ぼくはなりたい。

はははははははは、ぼくは幸せだなあ。わはははは。

むろん、ぼくは笑っていないです。わかるでしょう?