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零細企業勤続4年の退職金について

28万円

退職金は28万円だった。

インターネットで調べた相場に比べて、安い。

最終出勤日となった7/24、退職金の件で社長と言い争った。

www.taishoku-a.net

 

退職金の額が判明したのは、退職日前日の7/23だった。

それが勤続4年の退職金として高いのか安いのか判然としなかった。

家に帰って、自分よりも前に会社を辞めた先輩に、メールで退職金の金額を聞いた。すると、勤続年数が同じか少し短い人でも40万円以上支給されていたことが分かった。ぼくは憤った。そして怒りに震えて、久しぶりにいいちこを飲んだ。ストレートで100mlは痛飲した。


退職日に、不愉快な気分になることは当然予測できたが、社長にクレームをいれた。

なぜ僕の退職金だけこんなに少ないのかと。社長はまさか退職した先輩社員に退職金の金額を確認するとは思っていなかったのだろう。きまり悪そうににやにやしていた。その表情が僕をイラつかせた。

先輩2人のうち、一人は勤続5年だった。退職金は40万円以上とのことだった。勤続年数が1年しか違わないのに、額が10万円以上違うのは解せなかった。そのように社長にいうと、

「いや彼は・・・・30万・・・・だ・・・・」

と嘘を言われた。

もう一人の先輩は勤続3年だった。彼女は社長の姪だ。

退職金は45万円ぐらいだった。僕よりも勤続年数が少ないのに、退職金は僕よりも20万円弱多かった。
なぜだと社長を難詰した。少しして、社長は言った。

「彼女は特別だ」

一瞬、何を言われているのかわからなかった。ジョークかと思った。僕はてっきり、彼女は年上だからとか幅広い業務を担当していたとか、苦しいながらも、それっぽい言いわけを述べるのかと思っていた。しかし、社長は「彼女は特別」とだけ言った。

そして特別というのはどういうことか聞いた。少し考えてから社長は、

「彼女は特別なの!」

と語気を強めた。

理不尽過ぎて僕は何も言い返せなかった。

「彼女は特別」とは、要するに、「彼女は俺の大好きな姪っ子なの! 子供のない俺にとっては目にいれても痛くないほどカワイイ子なの! だから退職金も多いの!」

ということだ。身びいきもいいところだ。僕はフットサルで培ったボレーキックを社長の顔面にお見舞いしたくなった。しかし我慢して話題を変えた。

僕のほかに社員がもう一人いる。僕が辞めたら彼女が唯一の社員になる。

その人に夏の賞与が支給されたという話を、当人から聞いていた。僕の情報収集能力を舐めてもらっては困る。退職済みの先輩2人から退職金を、唯一の同僚から賞与を、それぞれ聴取済みだ。

その件を、社長に問うた。なぜ僕には賞与が支給されないのか。実は退職を申し出る前に、「今年の夏は賞与を出す」と言われていた。しかし、退職を申し出たあと、「やっぱあれは出せないねぇ」と言われていた。解せなかった。賞与というものを僕はいままでほとんどもらったことがない。しかしそれが勤務成績に応じて支払われるものらしいということは知っていた。支払いの有無は、退職することと関係ないはずだ。

しかし、僕には社長は払えないという。同僚には支給したのにも関わらず。

なぜだ! と僕はまたしても強い不満を含んだ口吻で問うた。

「彼女には、個人的に出した」

と社長は言った。僕は社長の言葉を理解することができなかった。理解しようとする気も失せた。

もう僕はこの人とかかわるのはやめようと決めた。