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Day1-3 サムイ島内で一番賑やかなチャウエンビーチへ(2015.7.9)

Day1-2はこちら

ビーチやプールサイドで読書をすることは不可能

1時間ほどビーチとプールでゆっくり過ごし、早くも退屈になった。

欧米人の多くはビーチチェアに寝っ転がって読書をしている。ぼくにはそれが信じられなかった。ゆったりとした時間の中に身を置いているので、読書が捗りそうだが、実際にはそんなことは全然ない。旅先に来ているので、すぐにでもどこかに行きたいと思ってしまう。じっとしているということができないのだ。この旅行に1冊だけ本を持ってきたが、結局、最後まで一度もページを開くことはなかった。

 

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ホテルのフロントにタオルを返し、ロビーのソファーで時間を潰した。

14時になり、やっと部屋の準備が整った。荷物を運び入れ、室内を点検した。広くて快適そうだ。ゴキブリや蚊はいなさそうだ。部屋の外にはビーチチェアも備えられている。

ホテルからチャウエンまでは無料シャトルバス

地図、サイフ、水、パスポートなど必要なものをサブザックに詰め込み、ホテルのロビーに戻った。シャトルバスに乗って、チャウエンに向かった。ソンテウだと相場200バーツ=700円強だが、送迎バスならタダだ。乗らない手はない。距離は5キロ。所要時間は15分。

「セントラルフェスティバル」という大型商業施設の前で降ろされた。

街の様相がホテルのあるチョンモンとは全然違う。大都会だ。チャウエンは、サムイ島で一番栄えているビーチだ。全長7キロメートル。とりあえずビーチに向かう。

サムイ島は、メインストリートからビーチに抜けるのにひと苦労する。ストリートと店・ホテルなどとビーチが並行している。ストリートには多くの店やホテルが林立していて、敷地を横切っていいものかどうか迷う。

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サムイ島は欧米人だらけ

観光客はとにかくひたすら欧米人だ。ここがアジアなのかヨーロッパなのかわからなくなるほどだ。観光客の80%が欧米人で15%が中国人で残り5%が日本人その他といったところか。

実際のはなし、日本人はほとんど見かけなかった。そのため、街を歩いていてると、客引きに「ニーハオ」と声をかけられることが多かった。「コンニチハ」といわれたのは数えるほどだ。サムイ島に来る日本人客が稀なのか、ぼくの相貌が中国人寄りなのかわからない。

ぼくは愛国精神や郷土愛というのが希薄で、自分ではほかのアジア人に対して偏見を持っていないつもりだったが、サムイで中国人とみられることに対して、ちょっとした嫌悪感を抱いた。自分の国籍をいちいち訂正しなければならないのが煩わしかった。うんざりして、呼びかけられる前にこちらから「こんにちは!」と言いたくなったほどだ。たとえば病院の受付で、読み方が二通りある自分の名前を、毎度間違えて呼ばれ、その都度訂正をいれるような小さな不快感を感じた。

中国人は、世界中のどの観光地にでもいるらしい。旅好きの友人が「あいつらどこにでもいる」といっていた。そうなのだろう。「あいつらどこにでもいる」の中には多少の侮蔑が込められている気がする。「どこにでもいる」というのはたとえば小バエのような煩わしさで、彼らの所作その他が「あいつら」という呼称になるのだろう。

この旅行でその含意がわかったような気がする。中国人はとにかく押しが強い。でしゃばる。場合によっては、積極的に旅行を楽しんでいるといえるが、押しが弱いことでおなじみのぼくにとっては彼らの行動を目障りに感じることが多々あった。

欧米人もどちらかといえば日本人に近かった。彼らはとても謙虚で控えめだった。サムイ島などというリゾート地に来ているのは、お金と時間と良識がある一部の富裕層だからなのだろうか。確かに小奇麗なファミリーや、インテリ大学生グループみたいな人たちをよく見かけた。彼らは、バンコクのカオサン通りにいるバックパッカーとは違ったタイプの若者だったような気がする。

とにかく欧米人たちや日本人は、行儀がよかった。そのため、中国人たちの「積極性」が余計目立ってしまったのかもしれない。傍若無人とまではいかないが無邪気に見えた。それは別に悪くないのだろうが、横浜の閑静な住宅街に実家暮らししている33歳のぼくは、心の中で何度か「野蛮ね」と毒づいてしまった。しかし考えてみれば、日本の大学生なども似たようなものだと思ったりもした。きっと中国人も個別に付き合えば、また違った印象を持つのだろう。中国語も英語もできないぼくはこの先彼らと個別に付き合う機会があるかどうか、はなはだ疑問だが。

チャウエンストリートをひたすら歩き、やっとビーチへ

土産物屋やツーリズムを冷かしながらストリートを歩き続け、やっとビーチに続く小さな脇道を見つけた。地図で確認したところ、たぶん「セントラルフェスティバル」から2キロぐらい歩いたと思う。

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チャウエンのビーチは、チョンモンよりも長く、観光客も数十倍、いや、100倍以上いた。オンザビーチのホテルやレストランもたくさん軒を連ねていた。観光客の大半はこのチャウエン地区に投宿するらしい。

すでに午後3時を回っていたので、海水浴をする準備をしてこなかった。しかしビーチを歩いていると汗が吹き出し、水着をはいてこなかったことを後悔した。ホテル前のビーチチェアに腰かけ午睡や書見を楽しむもの、白砂にタオルを敷いてそのうえで日焼けするもの、遠浅の海で友人・恋人・家族と戯れるもの、海上の大きなバルーン施設ではしゃぎまわるもの。リゾート感満載の情景だ。

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Day1-4に続く