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Day1-1 10年ぶりの海外旅行でサムイ島に初上陸したら、そこは楽園だった

サムイ空港に到着

サムイ島: 写真
サムイ島 (トリップアドバイザー提供)

朝の9時半にサムイ島の空港に到着した。

天気は晴とは言えないが曇とも言えない不思議な空模様だった。雲間から晴れ間が見えており、6:4ぐらいで晴れ間が勝っていた。

日本を立つ前に確認していた天気予報ではバンコクは雨模様だった。サムイ島の正確な天気予報が閲覧できるサイトは見つけられなかった。バンコクが雨ならサムイ島も雨か曇かなと思っていたが、その予想よりはだいぶましな天気だったのでひとまずは安心した。バンコクとサムイ島は飛行機で1時間の距離なので、天候が違うのは当たり前なのかもしれないが。

 気温は高く、30度は超えていただろう。カラッとした空気とも違うし、ジメッとした感じでもない。その中間ぐらいだった。機内で着用していた長袖シャツを脱いで半袖シャツ一枚になった。

飛行機から降りてバスに乗り、空港建物に向かった。建物は小さく、屋根だけの掘っ建て小屋みたいだった。

送迎バスに乗りホテルへ

ベルトコンベヤーから流れてきたバックパックを取り、ホテルの送迎バスが停まっているはずの待合所付近に向かった。

英語ができないので、外国人との接触は極力避けたいが、送迎バスの運転手とは言葉を交わさなければならないだろう。十年ぶりの海外旅行なのだ。「ハロー、マイネームイズ〇〇」と名乗るだけでも緊張してしまう。頭の中で何度か練習した。

すぐに、自分の名前が書かれた画用紙を持った男性を見つけた。練習通りのフレーズを口にしようとしたが、男性は一言も口をきかずにジェスチャーで、「こっちへ来い」とぼくをバンのほうへ案内した。

車体に「IMPERIAL BOAT HOUSE(インペリアルボートハウス)」と書かれたバンに乗り込むと、車はすぐに出発した。送迎客はぼく以外いないらしい。ちなみに送迎料金は片道200バーツ。1バーツ=3.6円ぐらいなので、800円弱。タイの物価を考えると割高な感じがするが、ホテルと空港間は荷物を持って移動するので、それを考えると少し高くても許容範囲なのかもしれない。

だいたいのホテルは送迎サービス(有料)が付いているらしく、多くのバンが停車していた。観光客はそれぞれのバンに乗り込み、それぞれホテルへ輸送されていく。

ぼくが泊まる「インペリアルボートハウス」は、空港から15分ぐらいの距離にある。サムイ島の北東部、チョンモン地区にある中級のリゾートホテルだ。

車窓の外を眺めると、庭先に茶色っぽいシャツがたくさん干された古びた長屋が点在していた。いくつかの廃墟やホテルや広告の看板などを眺め、民家や庭先にたたずむタイ人をぼんやりと見ているうちに、ようやく「タイに来たんだな」と実感した。

タイで無ショック! いえーい。

7月で会社を辞めることになっている。8月からは無職だ。転職先はまだ決まっていなかった。

会社を辞めると決まってから、蜜月関係だった社長とは気まずい関係になってしまった。出すといっていた賞与もなくなった。ある日、退職する前に夏の賞与いただけるんですよねと確認したら、「あー、あれ、無理でしょ?」と疑問形で言われ、ぼくはぶちぎれそうになった。賞与と言っても寸志程度だろう。上限で10万円程度だ。その程度の額で良好な関係が崩れてしまうのも情けない話だが、お金というのは人間関係を破壊するだけの力があるものだ。金額の多寡ではないのだろう。

賞与が貰えないのならば、7月はもうすべて有給消化にあててやろうと、有給休暇の残り日数を聞いたら、「正確な日数はわからないけど、結構あるでしょ?」とまたも疑問形で返され、少しくイラついた。では消化させてくださいとお願いしたが、「仕事があるでしょ?」と言われもう返す言葉がなかった。

ぼくはだいぶ不貞腐れた。そんな折、仕事中に自分のブログを眺めていたら、タイ旅行記があった。もう10年以上前の話だ。

あの時は確か新卒で入った会社を辞めた後に、初めての一人旅でタイのバンコクに行ったのだ。そしてデング熱に罹り、日本に逃げ帰ったのだった。

読んでいるうちに、またタイに行きたいという気持ちがわいてきた。

海外旅行自体もう10年ぐらい行っていない。タイに行った後、一度グアムに行ったきりだ。

現実から目を背けること

ぼくがまずすべきことは転職活動ではないのかもしれない。

まずは現実から目を背けること。

そう、いま、ここ、横浜に現実があるのならば、物理的に距離をとって逃避することが最善策なのではないか。海を越え、タイ国に逃げるって言うのはどうだろう。

一度そう考え出したら、タイへの逃避がとても素晴らしいアイディアに思えてきた。そしてそれこそが唯一の案にも思えてきた。

社長にはなかば切れ気味に平日4日ほど休みますと宣言した。どうせもう辞めるのだ。たかだか4日休んだところでお互いなんの痛手もないだろう。

ぼくはすぐに期限切れのパスポートを更新しに、平日に会社を早退して関内のパスポートセンターに行った。一週間後に出来上がるという。

パスポートの更新手続きの次は、航空券と宿の手配だ。10年前にタイに行った時は、エイビーロードで航空券を取った。宿は現地で探した。今回はどうしよう。

まずは旅行代理店に行った。そこで相場を調べたかった。旅行代理店のお姉さんと話しているうちに、バンコクではなくリゾート地もいいなと思い始めた。いくつかのチラシを見せられた中で、サムイ島というところに惹かれた。プーケットは今雨季のため、雨が多いという。サムイは、雨季を外れているので好天気が期待できる。それにプーケットはにぎやか過ぎるような気がした。サムイ島はマイナーなので、人も少なく、静かな島ライフが送れると思った。よし、サムイ島にしよう。

見せられたチラシによると、航空券・宿のセットだと3泊で13万円ぐらいだった。これを目安に、自分でネットを使って航空券と宿を手配してみようと決めた。

エクスペディアで航空券と宿を手配

翌日からネットで検索を始めた。海外旅行に関してずぶの素人なので、サイトを使っての宿、航空券探しは苦労した。10年前に比べ、今は旅行サイトがたくさんありすぎてどれを使っていいのかわからない。とりあえず、ぼくでも聞いたことがある「エクスペディア」というサイトで調べてみた。いろいろな航空券がヒットしてよくわからなかった。「トラベルコちゃん」や「DeNA」が運営しているサイトなども閲覧したが、これだと思って予約しようとすると、最後の最後で全部「空席はありません」となるなど、イライラが募った。結局最終的には「エクスペディア」から航空券を予約した。深夜便、バンコク経由で往復65,000円ぐらいだった。

宿探しも難航した。こちらはサイトの使い勝手とは別の難題に直面した。サムイ島の宿探しではまず、どのビーチエリアに宿を取るかを決めなくてはならない。「メナム」「ボプット」「チョンモン」「チャウエン」「ラマイ」など。それぞれに特色がある。正直よく分からなかった。いろいろと思案した結果、最後は直感で「チョンモン」エリアに決めた。

エクスペディアで航空券をとると、特典として宿代が安くなるサービスがあったので、それを利用した。チョンモンの中流リゾートホテル「インペリアルボートハウス」を4泊分予約した。22,000円だった。航空券と宿で合計87,000円だった。旅行代理店だと3泊で13万円位だった。「エクスペディア」で自分で探したほうが、旅行代理店を使うよりも安くなるということを学んだ。

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ホテルに到着

朝の10時にホテルに到着して、まずはチェックインをした。いろいろと英語で会話をしたがほとんど何を言っているのかわからなかった。ようやく理解したのは、部屋の準備に時間がかかるので14時まで待ってくれということと、ホテル内にあるプールと目の前のビーチに入りたければご自由に。その際は無料のタオルを貸すとのこと。タオルの引換カードを受け取った。とにかく英語が分からないので難儀したが、どうにかこうにかチェックインの手続きを終えることができた。重いバックパックを受付に預け、とりあえず、チョンモンの町を歩くことにした。

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 Day1-2に続く