面接後

落ちたな。

キャリアプランをうまく述べられなかった。
面接後半は、乾燥した犬の糞みたいに放心していたよ。
忘れたい。なかったことにしたい。記憶を消したい。
いや、待てよ。
なんのことだ?
俺はいま何について書いているんだ?
なんの話だ。
俺は今日面接など受けてないし、キャリアプランについてうまく述べられなかったなんて、全然ない。
そんなの嘘の記憶だ。
何にもなかった。
何にもなかったんだ。
苦い記憶も後悔も面接の疲労も、緊張と乾燥で喉がカラカラなのも、何にもなかったんだ。
今日は花金だ。それ以外なんでもない。今俺はたんに寝坊して午前半休にしただけだ。
午後だけ働く。いいじゃないか。素晴らしい。最高の午後だ。
何にもなかったんだ。そう、何にもなかったんだ。