怒りのエアー営業

 昨日はあさいちでエアー営業をした。朝10時から夕方まで街中をふらふら彷徨った。途中マックに2回、スタバに1回寄って、コーヒーを飲んだ。なぜか、コーヒーを飲むと脱糞がしたくなる。営業しないで、書店のトイレで3回も脱糞した。ネットでは、働きもせず家事手伝いもせず社会的に有益なことなど1個もしない無業者のことを「うんこ製造機」と呼ぶらしいが、昨日の俺も同じようなものだった。営業しない、本の注文をとらない、営業用のチラシも名刺も置いてこない、うんこだけ置いてきた。うんこしに営業しにいったようなものだ。ほんとうに糞みたいな人間だ。
 16時にトーマス君の住んでいる町に行って、サイゼリアにトーマス君を呼び出し飲み会を開催した。サイゼリアでは、「ハム」「チーズ」「エスカルゴ」を頼め! という玄人の教えがあるらしい。なるほど、確かにそれらは美味かった。他にも、セロリのピクルス、豆サラダ、イカ、チョリソーを食べた。どれも美味で安価だった。デカンタ(250ml)を5本飲みお互いかなり酔った。これだけ飲み食いして3,400円。一人1,700円。16時から20時ぐらいまで飲んでこのお値段。飲み会はサイゼリアでやるのが玄人だと良くわかった。
 飲み会の途中、酔っ払った勢いで、いつも居眠りしている会社の先輩に「会社の経営が傾いているから居眠り禁止です!」とメールを送ってしまった。居眠り問題は社長もスルーするほどのタブーだが、ついに俺が禁断の扉を開けてしまった。返信は、「いや最近営業や立ち仕事が多いから寝てない」という驚くべき内容だった。ここ3ヶ月で営業に行ったのは2回で、おまけに出版社勤務だから立ち仕事など皆無だ。ショップ店員やナースじゃあるまいし、立ち仕事ってなんだよと思った。俺は、「いや、寝てるじゃないですか」と怒りの返信メールを送った。以来、先輩とは音信不通になった。
 今日は朝5時半に起きた。酔いに任せて居眠り問題を糾弾したことを、いま、ちょっと後悔している。社長も他の社員もタブーを破らず、問題から目を避けていて、俺も同じように笑って見過ごしていたのだが、酔っ払って調子こいてしまった。先輩はおこだろうか。激おこだろうか。激おこぷんぷん丸だろうか。まあ、やってしまったものは仕方ない。居眠り先輩とは気まずい関係になりそうだが、経営が傾いている会社で、居眠りしているのに人並みの給料をもらっている先輩に対しては、もっと冷たい態度で接していい気がしてきた。一日5時間以上も居眠りして、毎日決まって昼過ぎにうんこしている先輩に、同じ糞仲間として絶縁宣言したい。