2013年11月30日(土)高尾山(599m)、景信山(727m)、陣馬山(854m)縦走

以前から気になっていた、「高尾山~景信山~陣馬山」の縦走に行ってきた。

朝5時に自宅を出発した。明け方の空には雲がほとんどなかった。駐車場でガソリンを入れ、ローソンで朝飯とコーヒーを買い、車の中で朝食。途中のセブンイレブンでトイレに入り、6時半には高尾山口の麓駐車場へ着いた。高速道路は使わなかった。

紅葉の季節ということで駐車場にはたくさんのハイカーがいた。準備を整え、歩き出した。予想以上に寒く、カイロを持ってこなかったことを後悔した。薄明の空の下、僕は少しく、泣いた。

だから僕はダメなんだ。うだつが上がらないのは、こういう細部に気が回らないのが理由なのだ。カイロを持ってこなかったことを酷く後悔し、気分がどん底に落ちた。このまま、車に戻り登山をやめて自宅に帰ろうかと思った。

でも、同行した年長の人が、僕の前を先行して歩き出していたので、僕は仕方なしに彼らに随行した。高尾のケーブル駅の前の木々が紅く色づいていた。僕はそれを見て、生きようと思った。もう少し頑張ろう、山に登ろうと思った。

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稲荷山ルートで登り始めた。登り始めてすぐに、左手に朝日が昇ってきた。空は雲一つない快晴だった。一方で僕の心は汚れていた。心だけじゃない。通勤用の革靴はいつも汚いし、仕事用の机は消しゴムのカスが散乱しているし、自分ちの部屋の窓枠は5年分以上の汚れがこびり付いている。部屋の中にはワインのビンが7本ばかり転がっている。大都会東京で働き、横浜で暮らす都会派の僕の悲しみは汚れちまっていた。でもやはり、空は爽快な晴れ模様だった。

いままで、薬王院を通る「1号路」からしか登ったことがなかったが、今回は初めて稲荷山から登った。アスファルトの道ではなく、しっかりとした登山道でとても良いコースだった。人工的な道は僕を誤った方向に導く。行き止まりはいつだって人工的な壁だ。人生はいつだって隘路にはまるように設計されている。都市なんてくそくらえだ。他方で、自然の道はいつだって誰にだってフェアだ。僕はどこにだっていけるし、どこにだって迷える。遭難だってし放題だ。そろそろ地図の読み方を、石井スポーツあたりが主催している登山教室で学びたい。

8時ぐらいに、高尾山の山頂に着いた。高尾山の山頂はいつも人でごった返しているイメージだけれど、この日は時間が早かったので、そんなに人がいなかった。それでも20名ほどいた。朝から暇な人たちだ。まるで僕みたいだ。

早朝の空気は澄んでいて、冠雪の富士が綺麗に見えた。富士山はやはり鑑賞の山だと改めて思った。いつか富士に登りたい。そして、後悔したい。

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すこし休憩して、景信山に向かった。高尾山まではいままで何度か来た事があったが、それより奥に行くのははじめてだ。人がまばらになった登山道を歩く。すぐに茶屋が見えた。高尾山の山頂が混雑している時は、こちらの茶屋で休むのもありだなと思った。霜が下りた登山道をひたすら進む。時々登山客とすれ違う。孤独な登山者が多い。ソロだ。一人で登るには最適な山だ。高尾山は登山者よりも、一般観光客が多い。登山者の心得その5「山道ですれ違うときは心をこめてこんにちはを言うべし」という常識が、高尾山では通じない。基本、無言ですれ違う。登山者の常識など知ったことかと言ったところだ。そりゃそうだ。見ず知らずの人になんで挨拶をしなくてはならないのだ。登山者とは不思議な人種だ。それでも景信山方面の山道では、「登山者」の割合が多いように感じられた。だから、「こんにちは」をいう機会も増えた。

一丁平から見える富士もまた絶景だった。

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高尾山が約600mで、景信山が約700m。あまり標高差がないので、道中は平坦な道が続く。疲れないで山林を歩くけるのは、ハートブレイクの僕にはとてもうれしいことだ。晴れ渡った空と白い富士と色づいた木々が僕の心を癒してくれた。また、少し、生きる意欲が湧いてきた、様な気がした。

城山峠の茶店でぜんざいを食べた。餅入りが嬉しかった。餡は、すぐに体内に吸収されるそうで、登山には最適だ。しばし陽だまりで休憩。また、歩き始める。高尾山から2時間、城山峠から1時間ほどで景信山に着いた。

景信山の山頂茶屋にはたくさんの人がいた。小仏から登ってきたのだろうか、おばあさん、おじいさんといえるようなご老人の集団がわいわい言っていた。山で見かけるご老人たちはだいたいキャピキャピワイワイキャーキャー言っている。茶屋の前のベンチで菓子を食べた。また少し休憩。休憩ばかりしている。いや、それでいい。急いだところで仕方ない。

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1時間ほどで明王峠。

そこから1時間ほどで陣馬山。山頂には変な馬のオブジェがあった。

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茶屋で陣馬そばを食べた。山菜、ゆずが入っていて美味だった。550円。日向はポカポカしていたが、時たま吹く風はやはり冷たかった。

1時間ほど休憩し、明王峠に戻り、そこから2時間ほどくだり相模湖駅に下りた。

相模湖から高尾に戻り、車に乗って帰宅した。

とても楽しかった。

 

山と高原地図 27.高尾・陣馬 2013

山と高原地図 27.高尾・陣馬 2013

 

 

 

(シーダブリュエックス)CW-X ジェネレーターモデル(ロング) HZO639 BL BL M

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