地蔵岳で朝陽を見る_鳳凰三山⑪

この日は快晴だった。雲海が広がる谷間の向こうに見えるご来光は綺麗だった。早起きした甲斐があった。
この後の予定が詰まっていたため、ひとしきり写真を撮ったあと、すぐに次の頂上である観音岳に向かった。
途中の尾根で、今来た道を振り返って地蔵岳の山頂を見ると、朝陽に照らされたオベリスクが朱く染まっていて、しばし見とれた。
6時、観音岳には30分で着いた。360度、何も遮るものがなかった。隣のおじさんが仲間に、「あれは甲斐駒、あれは槍、あっちは富士山」など解説しているのを横で盗み聞きしながら、景色を眺めた。
観音岳から1時間ほどで薬師岳の頂上に着いた。すぐ横にある薬師岳小屋でトイレを済ませ、すぐに中道コースを降りた。ここからはひたすらダラダラと下るコースだ。ガイドブックには青木鉱泉まで4時間かかるとあったが、私は2時間半で下りた。流石に腿がプルプルした。時間が早かったためか、ほとんど人に会わなかった。独りで下るのは登り以上に、精神的につらかった。ただ淡々と下りるのみ。
10時半に青木鉱泉着き、車に乗り込んで白山温泉に行った。特に誰に山の感想を言うでもなく、黙々と登山をこなし、着替え、温泉に入るという行為がストイックすぎて、少し可笑しかった。2日目は花子たちに会わなかった。
温泉で汗を流し、清潔な衣服に着替えて、そそくさと帰り支度をした。帰りの高速は、時間が早かったため、渋滞に巻き込まれなかった。15時半には横浜の自宅に着いた。
夜はフットサルに行った。翌日もフットサルに行った。3連休の後、体脂肪率を測ったら9.5%になっていた。「必ず痩せる! 登山&フットサルダイエット」という本を執筆しようかなと思った。