映画『少年は残酷な弓を射る』

昨日は、TOHOシネマアシャンテまで映画を見に行った。shonen-yumi.com

アンチ家族愛の映画だと思った。
幼少のころから自分になつかないトンチキ息子が、母親に対して常軌を逸した嫌がらせをする。
あるひ、息子が自分の通っていた高校で事件を起こす。
事件後、自分の人生が狂い、数年たっても傷はいえない。家族も離散し、仕事も追われ、精神もやつれる。
周りの人間にも疎んじられ、嫌がらせされる。町中でいきなり、事件関係者に殴られたり、自宅の壁に赤いペンキをぶちまけられたり。
どう考えてもぶっ飛んだ息子に人生を狂わされたのに、主人公の母は息子に会いに少年院に通い続ける。
そんな息子は絶縁して、一生かかわらきゃいいのにと思うけど、主人公はそうはしない。
家族だから、見捨てない。
自分や家族や被害者の人生を狂わせた残忍な人間すら、家族だからというだけで一生かかわらなければならない。
おそらくこの映画を見て、大半のひとは「子供を持ちたくない」と思ったと思う。
あんなうんこたれが息子だったら、一貫の終わりだ。自分に対してだけじゃなく、ほかの家族(トンチキ息子の妹)にも危害を与える。
誰だってそんなリスクは負いたくない。
いま自分に子供がいなくて、これからも作る気のない人は、この映画を見て自分の考えの正しさに自信を持ったはずだ。
あんな狂人に手を差し伸べたり、ハグしたりしなきゃならないなんて、ちょっとやっていられない。