働きたくない働きたくない働きたくない )ワラ

働きたくない。いやマジで。

年末だ。
去年の年末は百貨店の配送センターでハムを詰め込む短期バイトをしていた。
食品を扱う倉庫内は常に低温に保たれていたので寒かった。作業中は軍手とダウンジャケット、股引などを履いて防寒した。朝9時から20時、21時までの労働。単純労働は悪くない。慣れてしまえばとても楽な作業だ。時間が経つのもあっという間だった。

現場には、「社員」と「直バイト」と「派遣」がいた。自分がバイトや派遣で働いていると、社員に対して劣等感を感じることが良くある。いい年をして、配送センターの短期アルバイトで働いている自分に対してふがいなさを感じてしまうのだ。このお歳暮のバイトでも、そういった気持ちになった。しかし、バイト開始から間もなく就職先が決まった。1年近く就活をしてやっと決まったのだ。その後は正社員へのコンプレックスはなくなった。どうせ年が明ければ「正社員」での就業が待っていると、割り切って働いた。

昨年末のあの寒いデポでのハム祭り(朝から晩まで様々なハムをただひたすら箱に詰める仕事だった)を思い出すと、今の生活はとても負荷の低い安穏とした生活だ。何も考えず、不安もなく、ボーっとしていれば月給が手に入る。職が定まらないと、経済的にも精神的にもきつい。定職のある今は、安心感とともに小さな満足感さえ感じている。

しかし、これでいいのだろうか。私は新しい働き方を求めて街中を彷徨い、企業を渡り歩き、エアー出社までしていたはずだ。狭量な労働感に蝕まれた日本人を変革するという信念を持っていたはずだ。しかし…。
28歳になった今でも私は「正社員」での定職を良しとする価値観から抜け出せていない。いや、1年前の配送センターでの短期バイトを思い出し、その時と今とを比べて現状の安定感に満足しているということは、以前にも増して「安定」を希求しているのではないか…。

働きたくない。
それは今も強く感じている。それだけは普遍だ。その気持ちに嘘はつきたくない。
ならば、働かなくてもすむ方法を考えなくてはならないはずだ。

今のままでは、ストレスフリーな小出版社でだらだらと「働き続ける」ことになるはずだ。それは私の望むところではない。

「働かない」を実現することは、かなり難しいことのように思われる。人は金を稼がなければ生きてはいけない。金を稼がなくても生きていく方法はあるのか。潤沢な資産がある、生活保護を受ける、ベーシックインカムを受給するなどがすぐに思いつくが、どれも現在の私には実現不可能なものだ。そういった「苦境」の中で私ができることはあるのだろうか…。

「働かない」を実現することは難しいが、「働くこと」から感じる負荷を軽減するような生き方は可能なのかもしれない。
そこから始めよう。
自分の好きなことをやって給料をもらえている人はそれに近いかもしれない。しかし、それには運や努力、才能が必要だ。運にかけることはリスクが伴う、努力が実を結ぶとは限らない、才能が必ずしも適切に使われるとは限らない。才能は往々にして無駄に消費されるものだ。
運、努力、才能、職歴、コネクション、資格などに左右される現状の社会は、私の価値観とは相容れない。日本社会は、努力しないでもやっていけるぐらいの度量を持って欲しい。ジョブホッパーでも一生渡り歩ける社会が到来して欲しい。今は無理でも数年以内に実現して欲しい。

世間に、もっとゆるい感じの労働観が蔓延して欲しい。働くことに対する過度な期待や無用な不安が取り去られてほしい。職業の貴賎や雇用形態の差別などがなくなってほしい。段階的にでもいいので改善してもらいたいものだ。均一労働均一賃金で、「正社員」と「非正規社員」の差別をなくすのも重要な一歩だ。正規と非正規の格差を解消するだけでも大きな一歩になるはずだ。「正社員」に対する、脊髄反射的な優越・期待・信頼をなくすことで、今とは違った労働感が根付くはずだ。

労働環境の整備や、労働観の変化など、時間をかけて実現してほしい。学者や役人や知識人や活動家の人たちで整備してほしい。私は私で転職を繰り返すことで体を張って頑張る。
それとは、別の方面で、「働かなくてもいい方法」を探る。無論、宝くじは魅力的だ。当たったら大きい。何よりも「夢」がある。過去何千何万何億人もの人々が宝くじに夢を託してきた。当選する確率は低いが多数の人にチャンスを与えてくれるとても庶民的な「夢」だ。私も年明け辺りから、ロト6やtoto bigを購入し、「夢」を買い求めていきたい。だがしかし、宝くじは魅惑的であると同時に当選確率が低いという問題を抱えている。だからこそ「夢」であるのだが、宝くじ1本にかけていてはリスキー過ぎる。社会の変化、宝くじともう一つ、「逆玉の輿」の実現に注力してみてもいいのではないか、と本気で思う。これは何も私だけに限ったことではない。世の中の未婚男性はもうちょっと、他力本願になってもいいのではないだろうか。女性に養ってもらうことが当たり前の社会が早く到来してほしいものだ。