2年連続のエアー出勤⑧

金曜日にハローワークで「基金訓練」の申し込みをしてきた。応募締切日で混雑するかと思ったので、朝一番でハローワークに行った。申込書を提出し、それにハンコを押してもらった。これを持参して19日に訓練校に面接を受けに行く予定だ。


実は去年、「公共職業訓練」に入校しようとして面接を受けに行ったことがある。当時も今も、無料で受講できる公共の職業訓練校への入校希望者はたくさんいる。それだけ不況だということだ。ちなみに、「基金訓練」と「公共職業訓練校」は別物だ。前者は雇用保険を受給できない人たちへの職業訓練と生活保障のための制度。後者は雇用保険受給者を対象としているらしい。私は雇用保険をもらえる立場だと思うので、本来は後者に応募すべきなのだろうが、希望のコースが「基金訓練」にしかなかったので、「公共職業訓練」には応募しなかった。


去年面接受けた時、倍率は確か3倍ぐらいだった。結果はあえなく不合格だった。入校できたらラッキーというぐらいの気持ちだったので、不合格の通知を受けたときは特に落胆することはなかった。それにそのときの面接時、明らかなミステイクをしたので落ちて当然だという気持ちもあった。面接で、「当校に入校した場合、就職活動はどうしますか」という質問を受けた。集団面接で一緒だったほかの受験者は、「まずは受講期間の3ヶ月間、しっかりと勉強に専念し、卒業してから就職活動をがんばります」と答えていた。しかし、私は事前に「職業訓練校 面接 質問」でググることもせず、何も考えずに面接に臨んだため、「並行してやる」と本心を言ってしまった。正直者である。それが理由かどうかはわからないが、とにかく結果は不合格だった。今回は、その点については同じ轍を踏まない。ただ実際は、「訓練」と「就職活動」を並行してやると思う。それはほとんどの受講者が同じだと思う。倍率が高いのは前年と同じなので、受かったらラッキーというぐらいの気持ちで臨みたい。


ところで、以前渋谷のハローワークに行ったとき、居住区のハローワークが管轄している「訓練」しか受けられないと聞いたことがあった。しかし、これは嘘だ。たとえば、もし「陶器」の訓練校に入校したい人がいたとしても、地元ではその内容を教えてくれる学校がない。その場合、他県(愛知などでは「陶器」の学校があるらしい)の学校に願書を出さざるを得ない。実際にそういう志願者はいるらしい。ではなぜ、他県からの入校者を敬遠するのかというと、物事は複雑であり少し政治的だ。
神奈川県民が東京の学校に通いたいとする。その学校は、国から助成金だか補助金だかの運営資金をもらっている。またそのほかに地方税も投入されている。そのため、東京に地方税を納めていない神奈川県民を入校させると、都議会議員が怒り出すというのだ。「東京都民の税金を使って運営しているのに、なぜ神奈川県民を入校させるのか。タダ乗りじゃないか。神奈川県の失業率が下がっても意味ないじゃないか。都民を優先的に入校させろ」。そういうわけで、もしその学校の定員が30名だとしても他県からの受け入れ人数は5名とかに制限されているとのことだ。このルールは明文化されていない。ただ、神奈川県の学校に入校したい都民にも同じような暗黙のルールが適用されているのでお互い様ということになる。もし、そのルールを無視して「平等」に入校者を選定したら、その学校の校長先生はクビになるだろうとある情報筋は教えてくれた。

その他にも公共の訓練校には面倒くさいルールがたくさんある。「基金訓練」は通算24ヶ月しか受講できない。3ランクあるコースのうち、下のランクおよび同ランクのコースは、二度と受けられない。つまり、「基金訓練」の最上位コースを受講したものは、以後「基金訓練」を受講できないということだ。受講できるのは、「公共職業訓練校」だけということになる。
今年度は補正予算で運営されている「基金訓練」は、来年度以降は一般予算で運営されるとのことだが、今年受けた「基金訓練」は履歴に残るため、来年度以降知らん顔して「基金訓練」の同レベルコース・下位レベルコースを受講することはできない。ただ基本的に「役所」のデータベースというのはテキトーだという印象があるので、知らん顔して応募したら案外いけるかもしれないと思ってしまう。

ところで、先日ハローワークに行った折に、当然もらえると思っていた失業保険に関して、もらえるかもらえないか微妙な立場であるらしいことが判明した。自己都合で退職した場合、「過去2年間に通算して12ヶ月以上雇用保険に加入している」必要がある。私は漠然と、この受給者資格を満たしているものと思い込んでいた。ハローワークの職員(雇用保険の担当者ではない人)に端末で調べてもらったところ、前職では9ヶ月、その前は4ヶ月の加入履歴があった。通算して13ヶ月だが、どうも「過去2年間」という”しばり”の中では受給要件を満たしていない可能性がある。職員には、自分の居住区を管轄しているハローワークに行ってちゃんと調べてもらった方がいいとアドバイスをもらった。ジョブホッパーの身としてはありがちなことである。

何はともあれ、「基金訓練」に入校するか、早いところ適当な会社に入社するかしようと思った。しかしそれじゃあまた同じことの繰り返しだとも思った。少し角度を変えて物事を考えたいと思ったが選択肢というのは限られているからどうしようもないような気もする。ただ、なるべく広い視野を持って選択肢の数を増やす努力をしたいのでとりあえず職歴を洗い出して、勤めてきた会社の何が自分に合わなかったのか分析してみてもいいと思った。と同時に、今まで何度も転職をしてきたのにもかかわらず、その経験から何も教訓を得ていないことに気がついて、自分らしいなと思った。