2年連続のエアー出勤④

2010年10月6日水曜日

いつもの電車で二子玉川園へ出勤。駅前を再開発しているようだ。以前あったはずのマックが見当たらない。しかたなく駅前のケンタッキーに入店した。そこで170円のアイスコーヒーを飲みながら読書。「脳の中の幽霊、ふたたび」(ラマチャンドラン著)。藤吉郎君に薦められて読んだが、まったく興味が持てなかった。自分の頭が悪いからか、ほとんど頭に入ってこなかった。
10時過ぎに国会図書館へ出勤。前職の残務処理をした。2時間ほど専用端末を使用して調べ物をした。
昼過ぎに図書館を出た。歩いて三宅坂から皇居方面へ出勤。平日の昼間なのに、皇居ランナーがたくさんいた。昼休みを利用して走っているのだろうか。外国人ランナーもたくさんいた。彼らはおそらく大使館勤めの人たちだろう。私も久しぶりに走りたくなった。スーツで爆走したい。昼間の皇居周辺を、スーツ姿で1ヶ月間走り続ければ、新聞や雑誌、テレビで取り上げられるだろう。一考の価値なし。
大手門まで歩き、皇居内へ出勤。中国人を中心とした旅行者がたくさんいた。ベンチに座って自家製おにぎりを食した。おいしくはなかった。ペットボトル入りのお茶を飲みながら読書。いい天気でよかった。登録している派遣業者から入電があり、短期(3ヶ月)の仕事を紹介できそうだとのこと。出版社での進行管理の仕事。悪くはない。難点は、服装が「オフィスカジュアル」だという点。スーツで出勤してもいいのかと聞いたら、「スーツじゃなくてもいいですよ」とちぐはぐな返答をされた。金曜日に面接のようなものがあるらしい。
皇居を散歩し、また大手門から出た。来た道を戻り、半蔵門方面へ出勤。千鳥ヶ淵公園のベンチでエアリーマンらしき人を発見した。ベンチで寝ていた。傍らには文庫本が置いてあった。シンパシーを感じた。彼の向かいに腰をおろした。私もそこで読書をした。しばらくして激烈な睡魔に襲われたので、昼寝をした。好天気の中、公園のベンチで午睡するのは気持ちがいい。エアーリーマンらしき人も気持ちよさそうに寝ていた。数分後に私が起きたら、エアリーマンらしき人はすでに起きていて読書をしていた。私も読書を再開した。しばらくして、エアリーマンらしき人が携帯で電話を始めた。仕事の話をしていた。サラリーマンだったのか。裏切り者め。恥を知りたまえ。失望したので、私は荷物をまとめて席を立った。私のベンチのすぐ横で、写真撮影が行われていた。ジャージを着た妙齢のプリティガールがストレッチングをしていた。プロのカメラマンがその姿を写真に撮っていた。「ランナー」か何かに載るのだろうか。生き生きした表情と愛らしい微笑とピンクのジャージがまぶしすぎて、私は逃げるように公園を後にした。
半蔵門駅近くのマックに行こうとしたら、サンマルクカフェに変わっていた。最近、マックが弊店ラッシュしているような気がする。増収と聞いていたが、店舗を縮小しているのか。経営方針を変えたのだろうか。よくわからないが、120円のコーヒーで私を歓待してくれる場所はほかに知らないので、非常に寂しい気持ちになった。隣接する本屋で立ち読みをした。藤吉郎君が薦めていた「ネット、バカ」という本が置いてあったのでパラパラ流し読みをした。今度読みたいと思った。

2010年10月7日木曜日
今日もいつもの電車で出勤。あざみ野のジョナサンでコーヒーブレイク。席に読売新聞が置いてあった。30人限定のサービスらしい。持ち帰りも自由。久しぶりに新聞を読んだ。指先が汚れた。11時ぐらいに20人ぐらいのおばさんたちが子供の学校のイベントの打ち合わせのようなことを始めた。うるさかったので店を出た。都心へ出勤。半蔵門から皇居方面へ。千鳥ヶ淵公園で読書。玄田著「仕事の中の曖昧な不安」。「エア出勤中のパネェ不安」という本を書くための参考にさせてもらおうかと思ったが、あんまり参考にならなかった。それにしても、この公園は桜の季節は大層きれいなのだろうが、この季節は特になんの感興もわかないな。
昼飯は自家製のおにぎりを食べた。冷蔵庫に具が何もなかったので、焼き豚を切ったものをおにぎりの中に入れてきた。意外に美味くてちょっとうれしくなっちゃった。
ぶらぶら東京駅周辺を彷徨った。途中、勤めていた会社を電撃訪問した。
「エアー中ですか?」と聞かれたので、無言で頷いた。届け物を渡して、すぐに辞去した。今度訪問するときは、「ドッキリ」と書いてあるプラカードを持っていくか、昼時に大きなしゃもじを持って食事中の元同僚の昼飯をヨネスケばりに強奪したいと思った。
横浜方面で人に会う約束があったので、渋谷経由で横浜駅まで行った。そして酒を飲んだり飯を食ったりした。無職なんだから、余計な出費はしないようにしようと自戒し、帰宅の途についた。

2010年10月8日金曜日
いつもの電車で出勤。二子玉川園のケンタッキーでコーヒーブレイク。書見。玄田本。ひたすら、大卒ホワイトカラーの中高年を叩く姿勢に吃驚。最近、方々で玄田氏への批判的な言説を目にする。詳細はよくわからないが、「労働」関係でがんばってる学者や活動家の皆さんは引き続き侃侃諤諤議論を戦わせてほしい。そして、この状況から私を救い出す妙案を考え出してほしい。大学のポストの1つや2つ斡旋するぐらいの意気込みで頑張ってほしい。
コンビニでおにぎり3つとペットボトル入りのジャスミンティーを購入し、最近の私の職場である千鳥ヶ淵公園に出勤した。そこで昼食を食べた。2時間ほど読書をして、その後午睡した。平日の午後に、秋風に吹かれて昼寝をするのは気持ちいい。まあ、目を覚ましたときに自分がエアリーマンであることを思い出した瞬間は心底落ち込むが…。
東京駅方面へ移動し、某所で面接を受けた。期間限定の案件だが、何もしないで公園警備するよりはいいだろう。人材系企業最大手の関連会社。ガラス張りのビルヂングに入り、エレベーターを乗り継いで30数階へ。面接官は見るからにキャリアウーマン。一体何にそんなに腹を立てているのだろう。それにしても屁が臭そう女性だ。1日に10名近く面接する必要があるらしく、入れ替わり立ち代り面接して疲れているようだ。私の容姿が気になるのか、無遠慮にチェックしてくる。無職界のジョージクルーニーといわれている私に対して強い興味を持ったのだろう。しこたま観察されながらありきたりの面接が行われた。5分で終了した。誰がどう好意的に見ても不採用だろうと思った。この面接をコーディネートしてくれた人は、1日に何人も面接をしているから1人にかける時間が短いけど気にしないでくださいと慰めてくれて、私もそういうものかと思ったが、2時間後に不採用の連絡を受けた時には、やはりなと思ったものである。
19時に人と待ち合わせをしていたので渋谷に出勤した。無職なのに2日連続飯屋で酒を飲んだりするのは良くないことだと思った。