軽作業

無職になって数カ月はエアー出勤をしていたから自由な時間が取れなくてまあ忙しいというかいや別に忙しくはないんだけどスーツを着ての出社だったから行動に制約があって、だからあんまなんもできなくて、朝7時過ぎから帰宅するまでの20時ぐらいまで完璧に無為に時間を過ごしていた。エアー出勤を無事に終えて家に引きこもるようになってからはまあでもすぐに就職先ぐらい決まるでしょうなどと悠長に考えていたけどご存じの通り夏の終わりになっても無職が続いていて改めて考えてみてもなんかすげーなぁなんて思ったりしちゃう。3月ぐらいには無職仲間の板谷君(仮名)や木下君(本名)などと毎週近所のスポーツセンターで卓球をするなどして暇を潰したり頻繁に映画鑑賞に行ったりしてそれなりにうまく時間を空費していたけどいつしか板谷君と連絡が取れなくなり卓球の活動も休止してしまい無職仲間たちとも疎遠になったりして少し悲しくなった。4月、5月、6月、7月はなかったんじゃないかなってぐらい何をしていたのか記憶がなくて今手元の手帳を繰ってたら「ハローワーク」とか「○○社面接」とかの書き込みがちょこちょこあってあああの会社の面接にいったなぁそういえばなんて薄れた記憶がちょっとよみがえった。それで今手帳を見てたら9時~18時△△っていう書き込みもあってこれは日払いのバイトというか登録制の派遣バイトに関するもので4月ぐらいから2週間に1回ぐらい仕事があるときに入っていた。昨秋からの不景気で派遣バイトも仕事がなくて4月とか5月なんてバイトしてもいいなあなんて思って電話してみても仕事がないって言われて結局バイトすらできなくてじゃあべつにバイトなんていいやなんて思って日払いバイトもあんまししなかっしまあ就職活動してるし直ぐに正社員になれるしなんて余裕かましてたけどまあその胸算用は甘かった。それで今もまあリクナビネクストやマイナビ転職やハロワなどで週活してるけど最近はなんていうか面接までもあんまり進めなくてそうなると結構モチベーションがさがっちゃってまあなんていうか気持ちが沈滞する。それで最近は派遣バイトの仕事も結構あってどうせ暇だし金もないしって感じでだから頻繁に肉体労働をしている。基本的に物流センターなどでの軽作業で一日働いて8000円の賃金をもらえる仕事に就いているけど交通費や昼食代を差し引くと手元に残るお金は6千円ちょっとで時給にすると8百円ちょっとでこれはまあなんていうか非常に低賃金でまあちょっとげんなりさせられる。3週間ぐらい前から少し労働意欲がわいてきて同じ現場で朝の9時から夕方の18時ぐらいまで働いていて先週などは4日間ぐらい働いた。同じ現場で働いているとそこで働いているパートのおばさんや社員さんや自社バイトの人とかと面識ができてきてちょっと面白い。夏の倉庫はとても暑くてすごくきついけど1日無為に過ごすよりはいいかなって思ってるし最近はもう限界まで肉体労働をしてみようなんて馬鹿なことも考えているけどまあそれはしないと思う、怠惰だから。もしこのまま「派遣さん」になったら残りの人生きっついななんて思ってるけどまあ直ぐに就職も決まるでしょうなんて思っていたりもするけど実際はそううまくはいかないっていうのはまあ知ってるしそう考えると少し悲観的になるけど朝から晩まで肉体労働をしているとあんまり色々考えなくいいからまあ楽といえば楽。そんなこんなで30歳を超えても日雇いで働いている人たちが周りにたくさんいてそういう人たちをみてああ自分もいつかはなんて思うかと思ったけどそういうことは全然思わない。派遣さんや倉庫で働いているパートの人たちと一緒に働いたり話したりして自分もそこで疲れる単純作業をしていると暗欝な気分になるかなと思ったけどならなくて自分でも不思議に感じたりもする。派遣、倉庫、低賃金っていうとワーキングプア的ななんか現代社会の負のイメージみたいな感じだけど働いている人たちは意外にそんなに暗い感じはしなくてってまあ個人個人にはまあそれなりの考えっていうか気持ちっていうかまああんのかもしれないけどまあよくわからないけどまあ僕はそこで働いている人たちが結構好きでパートのおばさんやお姉さんやおじさんや兄ちゃんや派遣の同僚の人たちとの関係性に今までの社会人生活では感じてこれなかったまったりとした居心地の良さを感じているけどそれはそれで危機感がマヒしたみたいな感じもしないでもないけどまあそんな生活もまあありかななんて思ってる。