横濱競走倶楽部、2選手を解雇

横濱競走倶楽部は15日、川内選手(副代表)と小山選手(仮入部期間中)を解雇処分とした。

横浜市内のドトールで行われた記者会見で同倶楽部の中川代表は、解雇処分の理由を、両選手の倶楽部に対する背信行為と説明した。

背信行為が判明したのは先月20日に行われた「第12回東日本国際親善マラソン」のレース前、大会に参加した中川、須藤、川内、小山、伊藤(ゲストランナー)が車座になってストレッチをしているときのこと。受付時に配布された参加者一覧表を見ていた小山選手が、川内選手の所属チームが「横浜競歩倶楽部」となっていることを指摘。これについて川内選手は、インターネットから大会にエントリーするときに所属チーム名を入力し間違えたと、故意ではないことを強調した。しかし須藤強化部長は「競走」と「競歩」を打ち間違えるだろうかと疑義を呈した。このやり取りを見ていた伊藤選手、小山選手、中川代表は所属チーム名の誤入力問題など瑣末なことだといった様子で川内選手と須藤選手の小競り合いを苦笑混じりに傍観していた。
しかし中川代表の内心は、はらわたが煮えくり返るような思いだった。以下、会見における中川代表のコメント。

「私は、須藤強化部長が指摘したように「競走」と「競歩」を打ち間違えることなどありえないと考えている。もし打ち間違えたとしても直ぐに気がつくはずだ。それに気がつかないようなら副代表失格だ。また「競走」「競歩」問題よりもさらに深刻なのは「横浜」のほうだ。正しくは「横濱」だ。横濱の方が視覚的にスタイリッシュだ。
大体において自分が副代表を務めている倶楽部の名称を間違えるなどといったことが単なる不注意から起こり得るだろうか。所属チーム名を間違えるということは自分の名字を間違えるのと一緒ではないか。故意に人の名前を間違えるなど人の顔に唾を吐きかけるようなものではないか。
もし私がそのような失態を犯したら即刻代表の座を返上し、場合によってはシューズを脱ぐことも考えるだろう。
常識的見地に立って考えてみれば直ぐ分かることだが、今回の件は明確な悪意がなければ起こり得ないことである。なぜ川内選手は「横濱競走倶楽部」とするべきところを悪意を持って意図的に「横浜競歩倶楽部」としたのか。私は川内選手とはもう5年以上の付き合いがあり、彼の考え方や趣味志向、乗っている車の車種、好きな異性のタイプ(ショコタン)、好きなお菓子(暴君ハバネロ)などおよそ彼のことで知らないことはないといえる。だから今回の彼の行動の裏にある真意も瞬時に読み取った。また私が川内選手の真意を読み取ることを川内選手は事前に見越していたと思われる。川内選手は所属チーム名を誤入力することで私に対して「横濱競走倶楽部を辞めたい」と主張したのである。私以外のメンバーはその主張を汲み取れなかったようだが私はあの場で彼の気持ちを受け止め、心の中で彼と歩んだマラソン人生を振り返り、「残念だけど仕方ない」と断腸の思いで彼の独り立ちを了承し、だから同時に彼と袂を分かった。
またこのときに横浜競走倶楽部への背信が明るみに出たのは川内選手だけでなかった。小山選手もまた横濱競争倶楽部に対して「NO」を突きつけた選手の一人だ。小山選手は仮入部の身ではあるが、横浜競走倶楽部の歴きとしたメンバーだ。それは彼も重々承知しているはずである。それにもかかわらず彼は大会エントリー時、所属倶楽部を横浜競争クラブと書き込まず、ブランクのままにしたのである。流石に倶楽部の名称をわざと間違えるような暴挙にはでなかったが、だからといって小山選手の行為を許すわけには行かない」


今後、横濱競歩倶楽部は、中川代表以下、代表代行に須藤氏(強化部長兼任)、相談役に木下氏、顧問に井谷氏の計4名でやっていくことになると発表。
次回以降の参加レースについては、7月13日に開催される「北軽井沢マラソン」に出場を予定している。


なお、川内氏は年内をめどに「横浜競歩倶楽部」の設立を目指す考えであるという。