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撤退3

独り暮らし

【前回までのあらすじ】
私は身を入れて就職活動を行おうと決心した。しかし無職の間に食いつぶしている預金額が残り少なくなっていることに気が付き途方に暮れていた。


我が国の平成19年度一般会計予算における歳出額及び歳入額は82兆9088億円となっている。
歳入のうち、税収でまかなわれているのは6割強(53兆4670億円)にすぎず、約3割(25兆4320億円)は将来世代の負担となる借金(公債金収入)に依存している。

現在の日本は歳出超過のため、その埋め合わせとして多額の国債を発行している。つまり借金をして何とかやりくりしているという事だ。そのような不健全な会計を続けていたらいずれ立ち行かなくなることぐらいわかるだろうが、と憤りを覚えたが、冷静に考えたら現在の私の家計は、まさに日本国の財政と同じ状況ではないかと思い至り、私は思わず苦笑した。

恥を忍んで現在の我が家の収支をお知らせしようと思う。こんな感じだ。
支出=約14万円/月
収入=0円/月
つまり、毎月14万円の赤字を計上しているということだ。このような状況は一刻も早く打開しなくてはならない。
解決策ははっきりしている。つまり収入を増やし、支出を削ることで「収入額>支出額」にすればいいということだ。もちろん一定程度以上の収入を得ることが出来たら、支出はこのままでもいいだろう。
収入を増やすということは要するに就職するということだ。ただ、目下の私は就職ができないでいる。それならば定職に就くこと以外で、収入を得ることができるか検討するのもいいだろうと思い、検討に検討を重ねた。その結果、収入を得る手段は予想外にたくさんあることがわかった。
アルバイト、親からの仕送り、株式などの投資、売春、ロト・totoなど宝くじ、消費者金融からの借り入れ、競馬・競艇・パチンコ・パチスロなどギャンブル、カツアゲ・スリ・強盗・詐欺などの犯罪行為など可能性は無限大だ。
ただどれも私の性分には合っていないように思われる。選択肢として最もいいように思われるアルバイトにも問題点がある。つまり、無職で一人暮らしの人がアルバイトをしつつ就職活動をする場合、一番危険なのはそのアルバイトが忙しすぎて肝心の就職活動が出来ず、結果いつまでもアルバイト生活から抜け出せなくなってしまうということだ。
そのようなわけで、収入を得るためにはやはり定職に就くこと以外にないように思われる。
ということで「できるだけ早く就職する」という最初からわかりすぎていたほどわかっていた結論が出た。しかしその就職が出来ずにいる。
就職活動は当然継続するとして、支出面の改善についても検討しなくてはならない。