旅行記 22日目 (横浜)

日本に帰ってきた。
着陸時はいつもどきどきして掌なんか汗でびちゃびちゃになっちゃうんだ。でも無事帰還(?)して機体がゆっくりと建物に横付けされてる時なんかぼくはほんとに好きだな。外国人スチュワーデスがへたっぴな日本語で「アリガトウゴザイマシタ。」なんて言っちゃってさ・・。飛行機から降りて入国審査の列に並ぶときも好きだな。みんながなんとなく連帯感を持ってさ。(中には旅慣れてるのか知らないけどドカドカ早歩きしてわれ先にみたく“場”を乱す人がたまにいるけどさ(大体がおっさんなんだ))それでエスカレーターを下りてベルトコンベアーの前で荷物が出てくるのを待って、同じフライトだった人も三々五々に荷物を持って去って行って。なんか悲しいんだ。ぼくだけかな。
ぼくは毎回(って言っても数えるほどしか経験してないけど)成田から自宅に帰るときはシャトルバスを利用してるんだ。(それに乗れば2時間かけて、自宅最寄り駅の3つ隣の駅まで行けるんだ。)今日も15分ほど待っただけですぐにバスに乗車できたよ。だいたいいつも5,6人しかお客さんはいなくて。あーあぼくはこの帰りのバスの中が一番好きなんだ。海外旅行の何が好きか聞かれたら、間違いなくこの瞬間が好きって答えるよ。(もしかしたらこの瞬間だけが好きって答えるよ)初めてこのシャトルバスで自宅に帰ったのは5年位前だったんだ。そのときは家族でイタリアとフランスに行ったんだけど、丁度帰ってくるころ日本は春先のぽかぽかした気候で、桜が満開のシーズンでターミナルビルの脇の桜が吹雪いてバスにまとわりついてさ、本当にきれいだったな。高速を走ってるときも時々桜の木と桜吹雪が見えたりしてさ。今回は桜吹雪とはいかないけど(あーあ、万年桜みたいなのがあって毎回ぼくの乗ってるバスに桜吹雪をふらせてくれないかなぁ)なんていうかこの車内でぼくは本当にこころがホクホクしたんだ。もちろん日本に帰ってきてよかったっていうのもあるんだけど逆にこの瞬間が一番旅の余韻を強く感じて。懐かしくなっちゃって。
ぼくは旅行好きの春木君なんかに「海外旅行なんて嫌いだね。」なんて言ってたんだけど(事実今回のタイ旅行も退却した訳だけど・・)、毎回この帰宅時の雰囲気を味わえるなら海外旅行も悪くないな、なんて思っちゃったりして。(あーあ今度、帰宅を最大のイベントにした海外旅行でも企画しようかな)
とにかくそんな良い気持ちでバスに乗って、2時間ぐらいで下車するバス停に着いたんだ。その後は電車に乗って歩いて自宅に帰って、すぐさまお風呂にお湯を張ってさ、ね。あーあ、日本はもうすっかり秋になっているのかと思ったんだけど以外に暑くて、またタイを思い出したりして。逃げ帰ってきたのに。ほんとに日本に帰ってから感じる旅の余韻ていうのは人を寂しくさせるなぁ。