旅行記 18日目 (バンコク・アユタヤー)

なにしろ就寝時間が早いもんだから、起床時間だってそりゃあ早いよ。いつだって8時前には起きてるよ。(言い忘れてたけど、昨日の晩から別の宿に移ったんだ、前の宿はシャワーの“出”が悪かったんだ。それで以前に泊まったこの『カオサン・パレス』に宿を替えたってわけ)
ぼくは朝飯を食べてすぐにホアランポーン駅に向かったんだ。もう体調はかなり良かったな。咳が出る程度で。駅に着くと切符を買って、ほとんど待たずに列車が来たから乗り込んだよ。それで1時間半くらいかかったっけな。
『アユタヤー』は世界文化遺産に登録されてるらしくて、見所がたくさんあるらしいんだ。アユタヤー駅前の渡し舟に乗って市街地に行ったよ。(ぼくの住んでる町にも谷本川ってのがあるんだけど、あそこにも渡し舟があればなぁって思うよ。「ちょっと対岸まで。」「へえ、15円です。」なんてね。ただ問題は水深が浅くておまけに対岸までの距離が20メートルくらいしかないんだ。これは大問題だよね)
渡し舟を降りてすぐに自転車を借りたよ。なにしろ『アユタヤー』ってところはそんなに大きな町ではないし道が平坦で自転車で移動するには丁度いいんだ。1日30バーツ(90円)でレンタルしていざ観光へ。左手には方位磁針。まずは西へ向かえ。観光案内所があるはずだ。・・・・・だけど、見つからなかったんだ。あーあ。やっぱりだ。それでぼくは作戦を変更したんだ。とにかく適当にチャリで走って、目に付いた仏塔を目的地にしようって。それでとりあえず町の中心地だと思われるほうに漕ぎ出したんだけど、なーんにも名所らしきものが見えてこなかったんだ。それで15分位してやっとでっかい塔が見えてきて、入り口の看板を見て名前を確認して(『ワット・チャイワッタナーラーム』)ガイドブックと照らし合わせたんだけど、なんとまあ、町の南西の端っこまで来ちゃってたんだ。町の中心なんて遠くかなただよ。
次は『アユタヤー』の町の“ふち”を回るように北上したんだ。丁度広い道路があったから今度は迷わなかったよ。ずーと川沿いをチャリで走ってさ。車がたくさん走っていて排気ガスのひどい道路の端っこをチャリで走ってるのって日本人が多いんだ。これはちょっとした見ものだよ。白人さんたちは基本的にツアーだし、年配の人たちもバス移動が多いんだ。あとはトゥクトゥクをチャーターしたり。それで一生懸命チャリ(ママチャリ)をこいで町を観光しようってのは日本人の若者くらいなんだな。たまにすれ違うときなんか、お互いちょっと恥ずかしがったりして。「やや、どうも。」なんて言ってみたりして。嘘だよ。それでひたすらこいだんだ。川沿いの道を。汚い川だけど、川べりには地元民たちが座っていてまったりと川面を眺めてたりして。恋人たちや、女の子たち、おばさん、おっさん。ぼくが必死でチャリをこいでると、腹ばいになって(オットセイみたいな感じで)川とは逆つまり道路側を向いてる女の子がぼくに「ゲンキデスカ〜。」なんて日本語で微笑みながら叫んできたんだ。マイッタ。猛烈愛らしかったよ。彼女との距離は2.5メートルくらいだったっけな。ぼくは結構スピードを出してたんだけど、その瞬間そっちに目がいって、「君がぼくを元気にしたんだろう?」なんて思ったんだ。ぼくはこの瞬間にひとつの後悔をしたんだ。つまりカメラを持ってくれば・・・ってね。ぼくはこの旅行にカメラの類を持って来なかったんだ。この旅行だけじゃなくて、今年の2,3月に行ったヨーロッパ旅行にも持って行かなかったんだ(厳密に言うと成田で使い捨てのやつを買ったんだ。同行者の春木君が買っとけって言ったから、でもほとんど撮らなかった)今回のタイ旅行には持ってこようかとも思っていたんだけど安宿に泊まるし、貴重品は極力少ないほうがいいって判断して持って来なかったんだ。あーあ。あーあ。あーあ。
そのあとは2箇所くらい名所を見たよ。それで、もう疲れちゃった。病み上がりだしそもそも自転車移動はきつい。なら最初から・・。あーあ。だるいよ旅行。あーあ。
昼飯は川を望みながら、焼飯を食べたよ。それで『アユタヤー』とはオサラバさ。滞在時間は2.5時間くらいだったかな。
夜飯は例の料理屋で「ヒレカツ定食(140B)」を食べました。美味しゅうございました。